がん哲学外来映画製作委員会

製作:がん哲学外来映画製作委員会 
運営事務局:株式会社オーバル・アドバタイジング
監修:樋野興夫 
監督:野澤和之 
ゼネラル・プロデューサー:田寺順史郎 
特別協賛:東邦ホールディングス株式会社

記事一覧(16)

<がん哲学ドキュメンタリー撮影日誌⑦0411> 

がん哲学外来カフェ 取材日記 0328

桜が満開に咲いています。春を感じながらガン哲学外来カフェへ向かいました。本日の「目白がん哲学外来カフェ」では、森山直太朗の「さくら」を参加者全員で歌うことから始まりました。美しい曲ですがなかなか難しい曲です。でもサビのところは皆さん気持ちよく歌えていたようです。みんなで歌う喜びはカラオケとは違う楽しさがあると思います。共有する喜びなのでしょうか?がん哲学外来カフェにいると何事も独り占めできなくなると聞きます。一緒に喜び悲しむ。人のために何かをする。共有する事に喜びがある。その力を与えてくれる場所なのかもしれません。会場は40人程の人で溢れていました。小さなお子さん連れの女性もいらしていて、床にはオモチャが置かれています。微笑ましい様子に顔が自然にほころびます。男性の参加者も多く、初参加の方も4人いらっしゃいました。私のいたテーブルには先月ご自分のお母様のガンの再発を心配していらしていた女性が再び座っていました。カフェが終わったら電車を乗り継いで山梨のご実家のお母さんをお見舞いに行かれる。という事を知り、みんなで「ぜひいつかお母さんをガンカフェへ連れてきてね!」とエールを送り帰り際に見送りました。それから1ヶ月。「先月がんカフェに初めて来ました。母の罹患に関して何かしたいがどうしたら良いかわからなかった自分の気持ちが、ここにきた事で軽くなりました。この場所が明るく暖かく、訪れて本当に良かった。とても感謝しています。」そう話される隣には、なんと今朝6時半に山梨県の南アルプスからいらしたという、そのお母様の姿が!先月のガンカフェの後、実家を訪れられた娘さんから、直接がん哲学外来カフェの事を聞いて、今日遠路はるばる足を運ばれたそうです。「今まで病気知らずでした。ところが仕事を退職すると決めた後に病気が見つかりました。とても驚きました。すぐに手術になり、まるで夢を見ているようでした。その後すぐに抗がん剤治療に入り落ち着いた頃には転んで骨折。昨年はひたすら耐えていた一年でした。そして年末に再発があり、また今年から治療が始まりましたが、今はしばらくがんと付き合っていくんだなと思っています。がん細胞も自分の細胞と思い、がんのおかげで残り時間を家族と共有できていると考えています」そう話すお母様の隣には、先ほどの娘さん、そして長男の方もご一緒にいらしていました。お仕事を休んでお母さんを同伴してくれた息子さんはとても冷静で穏やかに、ガンカフェを見ていてくださいました。「このような場所が、僕たちの住んでいるところにもあるといいなと思いつつも、実際にはなかなか病気の事を近所には話しにくい現実もあります」お子さん思いのお母さん。そして子どもも親想い。今日はそんな3人の姿と桜の誇らしげな姿が重なり、いつもよりとても眩しく感じるがん哲学外来カフェでした。またぜひがん哲学外来カフェにいらしてくださいね!みんなで待っています!がん哲学外来映画製作委員会プロデューサー青柳志保

樋野興夫先生のブログより vol.1

樋野興夫先生のブログより先日の万座温泉での様子を転載させていただきます。筆者は、2018年3月7日誕生日、雪の積もる万座温泉(日進館)に向かった。夜18時〜 ミュージカル『人生ピンチヒッター ~ 空っぽの器~』が、上演された。標高1800メートルの雪の万座での生涯忘れ得ぬ、最高の誕生日プレゼントとなった。現在『ミュージカル小冊子』が制作中とのことである。乞うご期待である。ミュージカルの「あらすじ」は、『病院で大腸がんの告知を受けた患者が、「本人の悩み」・「家族の悩み」・「職場の悩み」等を抱え、悩み・苦しみ・不条理の中、「個性が引き出される=「がん哲学外来」」に出会ったことで、自分の役割・使命を知り、「苦悩→忍耐→品性→希望」を得て、「もしかするとこの時のため」に 何かを 始めようとするまでの物語。』と謳われていた。内容は、豪華キャスト:患者・患者の夫・樋野先生・女医・看護師・カウンセラー・掃除夫・ナレーター/スタッフ:演技指導・脚本・舞台スタッフ/《台本》:場面 ① 病院・外来診察室 がん告知/ 場面 ② 自宅/ 場面 ③ 病院の中の相談室/場面④ 病院の廊下 カフェの紹介/ 場面 ⑤ 病院内の『がん哲学外来』(面談室)であった。品性のあるナレーターの「病気であっても病人ではない。この言葉が患者さんの心に深く残りました。私自身が存在することこそ、素晴らしいことなんですよと励まされ、誰にも役割使命が与えられているという言葉に、もしかすると私も何か出来るのかもしれないという気持ちが生まれたのです。『がん哲学外来』という面談室から出てきた患者の顔は、もう病人の顔ではなく、明るく勇気と希望に満ちています。朝の空を見上げて、今日という1日が笑顔でいられますように。」で、締められた。『365日の紙飛行機』前奏が、ピアノで流れて来、全員舞台に上がり、手話と合唱で、大いに盛り上がった。最後に、特別ゲストの飯島由利江氏(オペラ歌手)による『初恋』、『あなたへ』で、涙と共に終了した。「がん哲学外来 映画製作委員会」の監督・スタッフも参加されていた。年内に映画上映されるようである。まさに、「未来からの光が差し込み」、『あなたがたに将来と希望を 与えるためのものだ』(エレミヤ書29章11節)の実体験となった。引用:樋野興夫のブログ「楕円形の心」よりoriginoffire.blogspot.com/

ガン哲学外来カフェ 取材日記0228

寒さが和らいだような、ふっと春を感じる花曇りのなか、電車を乗り継ぎ、JR目白駅を降りて「目白がん哲学外来カフェ」へ向かいました。時は9:45。会場はすでに多くの方で賑わっており、3つのテーブルに8〜10人ほどの人が集まりカフェが始まりました。サバイバーの方が甘酒を作ってきてくださり、それを「ひなあられ」とともに頂きながら会は始まりました。「今年も桜を見たい。」そう話す方の多いこと。常に頭から離れない様々な思いを今日はここで話してもらってほしい。そう思います。私のテーブルにはファシリテーターさんを含めて8人が参加していました。初めていらした方は2名。そのうちの一人は男性の方です。こういう会に男の方が参加すること自体珍しいのよ!と女性陣に励まされ、また囲いこまれた初参加の年配の彼は、笑顔で今のご自分の家庭の状況をお話しになりました。奥様が初期のパーキンソン病であること。脳内出血で三ヶ月ほど前に倒れられた事。自宅で家族でささえていること。しかしながら、なんとも切ない現実。どのようにして寄り添えばいいのか?何をしても、余計なことをしているようで気を遣うこともある。しかし、何もわかってくれないと奥様から一言言われる事もある。まさに、家族の病をどのように乗り越えていくか、生の話をしていらっしゃいました。病の本人ではなく、家族の心の病。その悩みもとても大きいものだということを、聞いていたテーブルの罹患者の皆さんは現実として受け止めているようです。同じ患者仲間として、悩みを語り合ったり分かち合う機会はカフェで多いとは思います。このように家族の病を、隣の人から話してもらう時にこそ、また新しい気づきがある。それを目の当たりにした今日のカフェでした。そしてガンたけではなく、ほかの悩みにも「がん哲学外来カフェ」は優しく寄り添ってくれます。撮影はここでは行われませんでしたが、作品に必要なものを見られたことが良かったと思います。次回は万座のレポートをお送りします。がん哲学外来映画製作委員会プロデューサー 青柳志保