明日この世を去るとしても 今日の花に水をあげなさい

「がん哲学外来映画製作委員会」へようこそ!


*映画化へかける想い

私たちは今がんと共存する時代を生きています。

2人に1人が罹るがん。また年間約100万人が新たにがんと診断されています。しかし、がん治療後の生存年数が上がっていることから、がん患者は増え続ける一方です。

今やがんはすぐに死ぬという病ではなく、どう向き合って共存していくかが問われている時代なのです。

がん患者の多くは「残された人生をどう生きていけばよいのか?「自分は何のために生きてきたのか?」「死をどう向き合えばいいのか?」 などの様々な精神的な悩みを抱えます。

しかし医療現場では、医師や看護師は日常の治療に忙殺され、がん患者の悩みに深く対応できないでいます。

そんな状況の中で新しい医療分野として患者と医師の隙間を埋めるべく誕生したのが「がん哲学外来」です。提唱者は、順天堂大学医学部・樋野興夫(ひのおきお)教授。2008年に創設されてから注目を集め、全国に広がっています。

日本から誕生した新医療分野「がん哲学外来」の全容をドキュメンタリー映画として解き明かしていきます。

                                       

*「がん哲学外来」とはどんな哲学なのか?

「がん哲学外来」は、哲学に意味を見出そうとする医師とがん患者が対話することで患者や家族の精神的な悩みを解消し、自分の人生を生きることができるようにするのが目的です。

2008年、東京ではじまってから樋野教授は3000人以上の患者と対話をしてきました。

創立から9年、「一般社団法人がん哲学外来」も誕生し、全国の病院へも普及しています。

お茶を飲みながらグループで対話する「がん哲学メディカル・カフェ」も発展し、現在、全国で約140所で行われています。

「がん哲学外来」では、医師が専門的知識をもった1人の人間としてがん患者と30分から1時間対話します。薬の処方箋の代わりが言葉の処方箋です。料金は無料、副作用もありません。がん患者の悩みや不安に合わせて医師が心の底から気持ちを添えて適切で真実の言葉が与えられ悩みが解消するのです。


*明日この世をしても今日の花に水をあげよう

言葉の処方箋の一つです。がん患者に限らず、明日死んでしまうとしたら人はどうするでしょうか? 恐怖に怯え、運命を呪い、部屋に閉じこもるかもしれません。どうせ死ぬならと刹那的になり快楽におぼれてしまうかもしれません。

そんな時「花に水をやってみては」と言葉をかけてみるのです。そこには、自分以外のものに関心をもつと自分のするべきことが見えてくるという深いメッセージが込められています。「自分が、自分が」」という人生から、自分以外のものに関心を持って生きると自分の使命や役割が見えてくるのです。花に水をやるという行為も花の命を生かすりっぱな役割・使命なのです。         


「がんと生きる 言葉の処方箋」

【ドキュメンタリー映画概要】 ●ドキュメンタリー映画90分      ●劇場公開については以下のサイトをご参照ください 「がんと生きる 言葉の処方箋」 https://kotobanosyohousen.wixsite.com/website/home 製作:がん哲学外来映画製作委員会  監修:樋野興夫  監督:野澤和之

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