がん哲学外来・in万座温泉
3月6日(水)・7日(木)のがん哲学外来in万座温泉の撮影班に同行した。
初日のミュージカル(舞台劇)はがん哲学外来を劇化。日進館の若社長と妹さんは、がんを宣告された患者夫婦役、支配人が樋野先生に扮して熱演した。
東京から乗り込んだ女優・男優が、開演の6時まで数度のリハーサルを繰り返し本番は見事な演技振り、満員の会場から大きな拍手を浴びた。
樋野先生の誕生日のお祝いで有志が集まってこのミュージカルをプレゼントしたそうだ。
他にもメゾソプラノの歌手の歌唱(先生には予告なしのハプニング)。また先生は「手品師ハット」「本日の主役」のタスキ姿でケーキのロウソク吹き消しのパフォーマンス。真面目な講話との対象が面白い。ユーモアのあるお人柄に多くのファンに慕われる先生の懐の広さを垣間見た。
翌7日の10時から、がん哲学外来カフェin万座温泉が開かれた。
約60人が6テーブルを囲み、それぞれ、笑顔の中での語り合い。浴衣姿の方もいたり寛いだ雰囲気の中、先生もテーブルについて同じ目線で会話に加わる姿は穏やかで、参加者の好意の目が躍る。
小生の隣の方(70代の女性)の言葉に「これぞがん哲学外来の神髄」を知った。
彼女はがんに罹り死にたい位沈んでいた時に、樋野先生との面談(対話)の機会を得、その時に戴いた言葉によって「今」があると、語る。その時先生は本当に神様に見えた。と。それまで人と話すのも外に出るのも好きでなかったが、その後は自宅で少人数のカフェ(お茶会)を開いて仲間との語らいに生き甲斐を感じているとのこと。
このような例が全国で広がり今や全国100数十か所までカフェが広がっているとのこと、つくずく素晴らしい活動(運動)だと思わざるを得ない。
変な言い方だが、がんに罹って「がん哲学外来」を知りカフェに参加出来た人は幸せだ、その存在を知らないで悩んでいる人と比べると。
そんな気を持ちながら帰路のバスに乗った。
がん哲学外来映画製作委員会ゼネラルプロデューサー
田寺順史郎
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