<がん哲学ドキュメンタリー撮影日誌①0226 >  


映画委員会青柳編集長の指令にて、撮影日誌を書くことにする。あまり、気が進まないのだが、「物を書くという目的があれば観察力が向上する」という樋野先生のお言葉を思い出して、気を入れて書くことにする。 
今回が、第1回目だ。2月26日は、私の人生の歴史にとって特別な日だ。無論2・26事件のことではない。亡き父の誕生日なのだ。父が亡くなったのは、平成11年。私はテレビ番組で父の死の瞬間まで撮影していた。新潟にいる両親とは、テレビ取材という名目で何度も往復できた。医師に父の命が余命半年と言われてからの行動だった。   
2月24日 お茶の水クリスチャンセンターOCCメディカルカフェに参加。
70、80人はいるだろうか。この中にも、医師から余命宣告を受けている人たちがいる。この日は、森山カメラマンにお願いして、樋野先生の短いスピーチと個人面談を撮影した。面談の話に耳を傾ける度に、私は熱くなっていく自分を感じている。そして、樋野先生が、とてもよい言葉の処方箋を出した時、思わず叫びたくなる。「よかった!」自分でも何がよかったのか、分からないが、私自身
がん体験者なので、自分のこととして聞いている反応なのかもしれない。
 本日、樋野先生にご挨拶にいったら、「映画は、本当にできるのか?」と一言。
どんなキュメンタリーになるのか?私にも、分からない。
目下の所は、忍耐と辛抱あるのみと、自分に言い聞かせている。

監督  野澤和之

「がんと生きる 言葉の処方箋」

【ドキュメンタリー映画概要】 ●ドキュメンタリー映画90分      ●劇場公開については以下のサイトをご参照ください 「がんと生きる 言葉の処方箋」 https://kotobanosyohousen.wixsite.com/website/home 製作:がん哲学外来映画製作委員会  監修:樋野興夫  監督:野澤和之

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