<がん哲学ドキュメンタリー撮影日誌⑧0414>
4月の福井での撮影では、実にいい人に出会った。2年前に大腸がんの手術を受けていた男性だ。私と同じS状結腸部だ。現在は、肝臓に転移していて化学療法治療中。彼は、笑顔を絶やさない。時々、だるい時もあるのだが、苦しい顔は決して見せない。
がんとともに生きるとは、こういうことなのか。いろいろと教えられる。
彼の家を訪ねた。一人暮らし。部屋の掃除も洗濯もすべてひとりで行っている。
子供たちが、弁当を届けに来るという。
「料理はするんですか?」
「うどんくらい自分でつくるよ」
「ネギは自分で切るの?」
私はつまらない質問をしてしまった。
時は、昼時。
1時間のインタビューをしてこちらは癒された気分になる。
内容は、映画で公開する。すごいですよ。
来月、また来よう。うどんとネギを持参して。
監督:野澤和之
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