<がん哲学ドキュメンタリー撮影日誌⑧0414>


4月の福井での撮影では、実にいい人に出会った。2年前に大腸がんの手術を受けていた男性だ。私と同じS状結腸部だ。現在は、肝臓に転移していて化学療法治療中。彼は、笑顔を絶やさない。時々、だるい時もあるのだが、苦しい顔は決して見せない。
がんとともに生きるとは、こういうことなのか。いろいろと教えられる。
彼の家を訪ねた。一人暮らし。部屋の掃除も洗濯もすべてひとりで行っている。
子供たちが、弁当を届けに来るという。
「料理はするんですか?」
「うどんくらい自分でつくるよ」
「ネギは自分で切るの?」 
私はつまらない質問をしてしまった。
時は、昼時。
1時間のインタビューをしてこちらは癒された気分になる。

内容は、映画で公開する。すごいですよ。
来月、また来よう。うどんとネギを持参して。
 
監督:野澤和之

「がんと生きる 言葉の処方箋」

【ドキュメンタリー映画概要】 ●ドキュメンタリー映画90分      ●劇場公開については以下のサイトをご参照ください 「がんと生きる 言葉の処方箋」 https://kotobanosyohousen.wixsite.com/website/home 製作:がん哲学外来映画製作委員会  監修:樋野興夫  監督:野澤和之

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